インプラント
- 術後に痛み、腫れ、感染、内出血に伴う顔面皮膚の変色などが生じる可能性や神経損傷により知覚麻痺が起こる可能性があります
- 薬剤の使用によるアレルギー反応が起こり得る可能性があります
- 治癒期間中に仮歯で強く噛むとインプラントを損傷してしまう可能性があります
- 長期的に使用していくとインプラント体や上部構造に緩みや破損が生じる可能性があります
- お手入れ次第でインプラント周囲粘膜炎・周囲炎が生じる可能性があります
- インプラントの耐久性は天然歯と同じ様に口腔衛生状態により変化します
歯を失った場合、一般的にはインプラント、ブリッジ、入れ歯での治療がなされます。今回はその中のインプラント治療についてご説明いたします。
インプラント治療について
インプラント治療は、歯の抜けた部分の顎の骨にインプラント(人工歯根)を挿入し、それを支柱として使用し、その上に支台部(歯を直接支える部分)と人工の歯を取り付ける治療法です。
これらのインプラント本体は、生体との親和性が高いチタンという金属で製造されています。チタンは長期にわたる基礎的な研究と臨床的な実績により、インプラントの材料として最も安全で信頼性のあるものとして確認されています。
インプラントと顎の骨がしっかりと結合することで、安定した歯を再現することが可能となります。
インプラント治療のメリット
1.自然な外観
インプラントは天然の歯に非常に近い外観と感触です。お口の中で目立たないので自然な笑顔を保つことができます。
2.長持ち
適切にケアをする限り、インプラントは数十年以上持続することがあります。
3.周囲の歯への影響が少ない
インプラントは隣接する歯に影響を与えず、歯の削り取りが必要ないため、周囲の歯を健康に保つことができます。
4.咬み合わせの安定
インプラントは咬み合わせを安定させ、食事や会話が快適に行えるようにします。
これは他の代替手段では難しいことがあります。
5.骨の保存
インプラントは歯根を模倣し、顎の骨を刺激します。これにより、骨の吸収を防ぎ、顔の形状を維持します。
6.食事の制限が少ない
インプラントを使用すると、食事の制限が少なくなります。
固い食べ物や粘り気のある食べ物も安心して摂ることができます。
7.口腔機能の回復
インプラント治療により、噛む力や発音が向上し、口腔機能が回復します。
歯が一本抜けている場合の治療
ブリッジ
健康な両隣りの歯を削り整え、その歯に人工の歯をかぶせて橋渡しします。
これにより、歯の抜けたスペースを埋めることができます。
ただし、この方法では健康な歯に負担がかかる可能性があります。
インプラント
両隣りの歯を削ることなく、歯の抜けた場所にインプラント(人工歯根)を植え込み、その上に人工の歯を取り付けます。
この方法は、周囲の健康な歯に負担をかけずに、歯を再建する効果的な方法です。
奥歯が数本抜けている場合
部分入れ歯
抜けた歯のスペースに合わせて作られた入れ歯を使用します。この入れ歯は、周囲の歯に金具で固定されることがあります。
ただし、金具や床が不快に感じられ、また健康な歯に負担がかかる場合があります。
インプラント
金具付の入れ歯ではなく、歯の抜けた場所にインプラント(人工歯根)を植え込み、その上に人工の歯を取り付けます。
これにより、周囲の健康な歯に負担をかけずに、歯を再建することができます。
インプラント治療はより自然な見た目と感触を提供し、快適な噛むことができる歯を再び得る方法として考えられます。
歯が全部抜けた場合、
総入れ歯
固定する自然歯がないため、口の中に入れ歯を装着することになります。
総入れ歯は口腔内に支える自然歯がないため、入れ歯が動きやすく、特に下顎の場合には安定剤が必要なこともあります。
総入れ歯は取り外し可能な歯科補綴物であり、口腔内で保持されることが主な特徴です。
インプラント
歯が抜けた箇所に数本のインプラント(人工歯根)を植え込みます。
これらのインプラントは、入れ歯を固定するための支持として機能し、入れ歯を安定させます。
インプラントを使用することで、総入れ歯のような動きやすさや違和感を軽減し、より自然な感覚で食事や会話が楽しめるでしょう。
インプラント治療は、口腔内に固定された永久的な解決策を提供します。
インプラント治療の流れ
step1.検査
インプラントは顎の骨に埋めるため、レントゲン・CT撮影など術前検査をしっかりと行い、お口の中の状態を把握し手術に向けてしっかりと計画を立てます。
step2. 手術
麻酔をして歯肉を切開し、顎の骨が見えるようにします。顎の骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋め込みます。
step3.仮歯を入れる
骨のインプラントがしっかりと結合したら仮歯を制作して装着します。前歯のインプラントの場合は即日装着も可能です。
step4.最終的な歯を入れる
傷が治ったら、型取りをして最終的な歯を制作し装着します。
治療期間・回数(※状態・本数によって変わります)
治療期間 | 4~12ヶ月 |
回数 | 4~6回 |
費用 | 1歯/補綴込 33万円(税込)~ |
リスク・副作用 |
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